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五次元シリーズ:ポジティブ思考の限界②

五次元シリーズ:ポジティブ思考の限界②

By photo-AC


前回の記事では、「ネガティブ・アプローチ」について述べました。

今日は、同じテーマで、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。

この世界のすべては「エネルギー」で出来ているというお話を様々な角度からしてきました。

エネルギーには、善も悪もありません。

単に、エネルギーの「方向性」や「強弱」や「濃淡」があるだけで、人間的な価値観である善悪や正邪などはないのです。

そして、人生に起きてくる出来事をエネルギーとして純粋にとらえた場合、私たちの身体や、身体を取り巻いているエネルギー体(感情体、精神体など)の「エネルギー(波動)状態」をどれほど高めていけるかが、進化のカギを握っています。

いくら「正しさ」や「知識」を追求したところで、どこにもたどり着くことはありません。

何かを正しい間違っていると決めつけることは、「二元性」という低い波動状態に陥れることになるため、葛藤や対立を生じさせ、エネルギーを低下させます。

ですから、そうした二元性を超えて一元の領域、つまり五次元へと次元上昇していこう、そのためには「(時と場合に応じた)ネガティブ・アプローチ」がとても有効ですよ、というお話を前回はしてきたわけです。

では、一体なぜネガティブ・アプローチが効果的なのかというと、それは「エネルギーの総量」が大きいからです。

つまり、ベクトルの振り幅のことですね。

プラス思考は「プラス」のエネルギーしかありませんが、「プラス」も「マイナス」も、どちらもエネルギーとしては変わりませんから、両方を合わせることによって、「数倍」のパワーに増幅させることができるわけです。

床に突っ立ったまま垂直跳びをしても、それほど高くジャンプできませんが、いったん深くしゃがみ込んでから垂直跳びをすると、高くジャンプすることができます。

これは、単純な物理学です。

人生においても、まさにこれと同じことが言えます。

八方塞がりの状況や、崖っぷちの状況のほうが、「火事場の馬鹿力」のような奇跡のパワーが起きやすいのはご存知かと思いますが、それは、マイナスのエネルギーをバネにして、飛躍のためのプラスエネルギーに転化(=増幅)させることができるからです。

一方、単なるプラス思考だけでは、それほど大きなブレイクスルーは起こせない場合が多いものです。

日常の中での小さな習慣として、コツコツ型でポジティブ習慣を積み重ねるのは効果的ですが、人生の節目において「大きな変革」を起こそうとするときには、一見するとマイナスと思われるようなネガティブなことさえもエネルギーとして取り込むことができれば、それによって通常ではあり得ないほどの瞬発力や爆発力を生み出すことが可能になります。

これは、私たちが魂レベルにおいて、今の時代を進んで選んで生まれてきたことと深く関係しています。

現代は、ヨガ哲学において「カリ・ユガ」と呼ばれる暗黒時代が長らくつづき、その余波(=タイムラグ)がいまだ残っているというお話をしましたが、そうした深い闇の時代であるがゆえに、私たちの周りではたくさんの試練や困難が存在するわけです。

近年では気候が大きく変動し、地震・洪水・噴火などの大規模な自然災害が多発するようにもなってきており、人々は不安や怖れで日々を過ごしています。

不透明さを増す経済や、混迷を増している腐敗政治など、ありとあらゆるシステムが崩壊へと近づいているかのように見えるでしょう。

こうした深い闇こそが、ネガティブ・アプローチを使うことによって、大きな飛躍のためのパワーに転化・増幅させることができるのです。

ピンチはチャンスである」ということの本当の意味は、ネガティブ・アプローチのことなのです。

聖者が弟子を教える際には、まさしくこの手法を随所において活用しています。

そして、素質のある弟子や、強い覚悟をもった生徒たちは、そうした厳しくも大きな愛を、進んで受け入れるのです。なぜなら、そのほうが「最短距離」で進化できるとわかっているからです。

そこには、「生ぬるさ(=中途半端な優しさ)」は不要です。

なぜなら、それではかえって進化を遅くしてしまい、人生の大きな目的が果たせないからです。

「超一級の進化」を望む者たちは、たとえば一流のスポーツ選手を見ていても、やはりすべてにおいて「徹底」しています。

彼らには、妥協は一切ありません。

それほど、高いレベルの進化を求めているのです。

それは、一般人からすると、常軌を逸するほどの「強い願望」です。

しかし、彼らにとってはそれが「生きる意味そのもの」なのです。

人生の最大の目的であり、魂の奥底から湧き出てくる「神なる熱意」なのです。

自分は、一体、どこまで進化したいのか?

それを「知る」必要があります。

evolutionary-process

十界の図に書かれているように、私たちの多くは「第5階層:人間界」にいますが、この世的な成功を収めた人々はその上段の「第6階層:天界」に住んでいるとされています。

しかし、そこは「満足してしまった人々」の住む世界であり、さらにその上に進化しようという強いモチベーションが失われてしまった中途半端な世界だとされています。

仏教で言われる「六道輪廻(りくどうりんね)」とは、こうした六階層をグルグル輪廻転生する姿を示しています。

このことをしっかり理解している成功者と、まったく理解していない成功者とでは、さらに上位に進化できるか、あるいは現状維持で終わってしまうかが、大きな分れ目なわけです。

それゆえ、多くの苦楽が付いて回る「人間界」のほうが、天界よりも遥か上位に進化できるチャンスが多いとされているのです。

なぜかと言えば、ネガティブ・アプローチが使えるからです。

人間は、痛い思いをするからこそ、なんとかして重い腰をあげようとします。

お腹一杯になったライオンは、行動を起こさなくなります。

天界に住む成功者たちは、ポジティブ・アプローチしか使えない傾向にあるため、そのステージに安住してしまうのです。

この世的な成功者たちも、成功するまでは(無意識の中で)ネガティブ・アプローチを使っていたのですが、天界にたどり着いた時点でやめてしまう場合がほとんどなのです。

パラマハンサ・ヨガナンダの弟子であり、経済的支援者(パトロン)としても彼を生涯にわたって支え続けた「石油王ジェームズ・リン氏」は、高い知性に恵まれた賢者だったがゆえに、そうした落とし穴について正しく理解していました。

リン氏は、次のように述べたと言われています。

「幸福はお金で買えると思っていたが、そうではなかった」

これは、まさしく「天界」に安住することでは、真の幸福は得られない、ということを指摘した言葉です。

リン氏と同様のことを、アップルの創業者であり世界最高の事業家として頂点に君臨したスティーブ・ジョブズ氏も言及しています。

スティーブ・ジョブズ最後の言葉

天界に到達するほどの富を築いたあとには、さらにその次の進化ステージである「声聞界から仏界」に至る高次領域へと進むことが大切だと、彼なりの表現で精一杯伝えている様子が伺い知れます。

そして、より高次のステージに進化するためには「愛」と「喜び」が大切だ、ということをジョブズは言及しています。自らの死を目前にして、ようやく悟った境地だったのでしょう。

前回の記事で私が書いた「愛の許容量を拡大させる」または「真の成功には喜びが必要だ」ということは、表現こそ違えど、まったく同じことを意味しています。


愛の許容量について

喜びについて




プロフィール

ヴィシュヌ・ワークス代表matsuya
五次元アカデミー主宰/人財教育・能力開発トレーナー/インドヨガ&瞑想教師(ワンネス・ユニバーシティ認定トレーナー)/経営コンサルティング/コーチング/セミナー講師/ビジネス・プロデューサー
【会社所在地:〒060-0062 札幌市中央区南2条西7丁目1-5 2・7ビル2F】

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