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黄金の宮殿を物質化する(2)

黄金の宮殿を物質化する(2)



 
前回の記事では、
人間が大きく進化を遂げるためには、
「物質」と「精神」を統合して、
より高次の五次元意識にシフトしていく
必要があると書いてきました。
 
それによって、
現在の地球を取り巻いている閉塞感を
打ち破り、五次元意識=神我のパワーと
つながることこそが、苦悩を消し去り、
根本的な幸せを実現することにつながります。
 
 
それでは今日は、
昨日に引き続き、具体的なエピソードとして、
アップルのスティーブ・ジョブズやビートルズ
たちが敬愛したパラマハンサ・ヨガナンダの著作
から、「黄金の宮殿を物質化した」神人ババジの
奇跡の物語をご紹介いたします。
  
——————————-
 
『あるヨギの自叙伝/パラマハンサ・ヨガナンダ 』
P314 第三十四章
「ヒマラヤ山中に黄金の宮殿を物質化する」より
 
 
『ラヒリ、お前はからだを清めなければならない。
この器の油を飲んで、川岸に横になっていなさい。』
 
わたしは、ババジが、
必要な知識をいつでも即座に引き出される
のを思い出して、にっこりほほえんだ。
 
わたしはババジの言われたとおりにした。
 
凍りつくようなヒマラヤの夜が、
あたりを包み始めたが、わたしのからだは
内から湧いてくる温熱で快く脈打っていた。
 
それは不思議でもあり驚きでもあった。
あの得体の知れない油の中に、
宇宙熱でも秘められていたのだろうか!
 
真っ暗闇の中で、
寒風が恐ろしいうなり声を立てながら、
わたしのまわりを狂いまわっていた。
 
ときどき、ゴーガシュ川の冷たいさざ波が
岩だらけの川岸にあおむけに横たわっている
わたしのからだの上まで打ち寄せてきた。
 
虎が近くでほえていたが、
わたしの心は少しも恐怖を感じなかった。
 
内部から沸いてくる輝かしい力が、
わたしに何物にも侵害されぬという確信を
与えてくれたからだ。
 
数時間がまたたく間に過ぎた。
 
その間、忘れ去られていた前世からの今日の
聖なるわが師との再会に至るまでのさまざまな
記憶が、走馬灯のようによみがえってきた。
 
私の回想は、ふと近づく足音によって破られた。
闇の中で、男の手が優しくわたしを抱き起こし、
乾いた着物を手渡してくれた。
 

『さあ、おいでなさい、兄弟。』
男は言った『大師がお待ちです。』
 
彼は、先に立ってわたしを森の中へ案内して行った。
 
曲がり角を曲がると、
急にあたりの闇がはるか彼方の落ち着いた光に
ほの明るく照らし出された。
 
『あれは、まさか日の出ではないでしょうね?』
 
わたしは尋ねた。
『まだ夜明けには間があるはずですが・・・』
 
『ええ、まだ真夜中ですよ』
 
案内の男はにっこりほほえんだ。
 
『あそこに見える光は、
われわれの大師ババジが、今夜特別にあなたの
ためにあそこにお建てになった黄金の宮殿の光です。
 
あなたはずっと昔、豪華な宮殿を見たいという希望
を述べられたことがあったでしょう?
 
大師は今、
あなたのその願いを叶えてくださったのです。
 
こうすることによって、
あなたが最後のカルマの束縛から解放されるようにと!』
 
 
彼はなおも続けた。
 
『あの素晴らしい宮殿はまた、
あなたが今夜クリヤ・ヨガの引導(ディクシャ)を
受けられる場所です。
 
あなたの兄弟たちにも、長い旅路から帰って来られた
あなたを喜びの歌で迎えるためにあそこに集まって
います。ごらんなさい!』
 
 
われわれの間の前には、
目もくらむような壮麗な黄金の宮殿が建っていた。
 
見事な庭園の中央に、
無数の宝石に飾られた光輝く宮殿が静かな池の水に
影を映している姿は、たとえようもない豪華な景観だった。
 
 
『このように、自己を神の子として悟った者は、
誰でもババジのように、自分の内に秘める無限の力に
よって、どんな目的でも実現することができるのです。
 
一塊の石ころの中にも、
莫大な原子エネルギーが含まれています。
そして人間は、どんな人でもみな神の発電所なのです。』
 
哲人は、
近くのテーブルからまばゆいダイヤモンドの取手の
付いた優美な水差しを取り上げて言った。
 
『われわれの偉大な大師は、宇宙に遍満する無数の
宇宙光線を凝縮してこの宮殿を造られたのです。
 
この水差しとダイヤモンドを触ってごらんなさい。
本物と少しも変わりありません。』
 
私は水差しを手に取って調べてみた。
 
そこにちりばめられた宝石は、王者の持ち物に
ふさわしいものだった。
 
私はまた、手を伸ばして壁にさわってみたが、
それは分厚い黄金だった。
 
私の心に、深い満足感が広がった。
 
前世からの私の潜在意識に隠れていた願いが、
いまや満たされて消えていくように感じられた。
 
威厳に満ちた私の案内人は、飾り立てられたアーチ
や回廊を通って、宮殿の豪華な部屋をつぎつぎに
案内してくれた。
 
やがてわれわれは、巨大な大広間に入った。
 
見ると、その中央に多彩な輝きを放つ無数の宝石を
ちりばめた黄金の玉座がすえられ、その上にババジ
が崇高な蓮の花の姿勢で座っておられた。
 
私は、その足元のピカピカ光る床の上にひざまずいた。
 
『ラヒリ、お前の夢であった黄金の宮殿を十分満喫
したかね?』
 
ババジの目はサファイアのように輝いていた。
 
『ではもうそろそろ目を覚ましなさい。
お前の地上の欲望はこれで永遠に断たれるだろう。』
 
こう言われると大師は、2、3の神秘的な祝福の言葉
をつぶやかれた。
 
『わが子よ、立ちなさい。お前にヨガの秘法を授けよう。
それによって神の国に入りなさい。』
 
ババジは手をあげられた。
 
すると、われわれの前にひとつの聖火と、
そのまわりに花と果物の供え物が現れた。
 
私は、あかあかと燃えるこの火の祭壇の前で、
ヨガの解脱の秘法を授けられた。
 
儀式が終わったときは、もう朝になっていた。
 
私は、至福の恍惚に浸っていたので眠気は全く
感じなかった。私は再び、珍しい古美術品や宝物の
充満した宮殿の部屋をあちこちと見てまわった。
 
庭に下りてみると、すぐ近くに前日に見た洞窟や
ゴツゴツした岩棚があるのに気づいた。
 
この大きな宮殿も花園も、前日ここに着いたとき
には確かに存在していなかった。
 
私は引き返して、再びヒマラヤの冷たい朝の光の
中に輝いている宮殿の中に入っていった。
 
そして、大勢の弟子たちに囲まれて静かに座って
おられる大師の前に出た。
 
『ラヒリ、お前は腹がすいているだろう?』
ババジは言われた。
 
『目を閉じなさい。』
 
私が再び目を開いたとき、
あの魅惑的な宮殿と庭園は、もう跡形もなく消え
失せていた。
 
そして、ババジも弟子たちも私も、岩屋の入口にほど
近い、あの宮殿のあった地面の上に朝日に照らされ
ながら座っていた。
 
私は、昨日の案内人が、宮殿はまた元の無に帰する
だろうと言った言葉を思い出した。
 
その言葉どおり、宮殿を形成していた原子は、
その凝集力を解散して元の想念要素に還元してしまったのだ。
 
私はあっけにとられながらも、
信頼のまなざしで大師を見た。
 
私には、次にどんな奇跡が現れるのか想像もつかなかった。
 
『宮殿を建てた目的はもう果たされた。』
 
ババジはこう言われると、地面から素焼きの器を
取り上げて私に差し出された。
 
『この中から、何でも好きなものを取って食べなさい。』
 
私がその大きな空(カラ)の器の中に手を入れると、
たちまちそれは、バターを塗った温かいパンや、
カレー料理や、菓子などで一杯になった。
 
私はそこから好きなだけ取って食べたが、
器の中のごちそうは少しも減らなかった。
 
食べ終わって私は、水はないかとあたりを見渡した。
すると大師は、わたしの前の器を指さされた。
 
見ると、器の中は今まであった食べ物が全部消えて、
その代わりにきれいな水で満たされていた。
 
『たいていの人間は、世俗的な欲望を満たすための
地上世界もまた神の国の一部であることを理解して
いない。』ババジは言われた。
 
『神の国は地上までも延びてはいるが、地上世界は
もともと幻覚であって、そこには実在の本質はないのだ。』
 
『敬愛する大師よ、昨夜あなたは、天上と地上の
双方の美を兼ね合わせた無類の美を私に見せて
くださいました。』
 
私は、消えうせた宮殿を思い浮かべながらほほえんだ。
 
あれほど贅沢な素晴らしい環境の中で、荘厳な
霊の奥儀を授かったヨギがかつていただろうか。
 
私は、それとはまさに対照的な今の目の前の景色
を深い思いに浸りながら見まわした。
 
やせこけた地面、果てしない天蓋、かろうじて雨露
をしのぐに足る洞窟。しかし、これらの自然こそ、
私のまわりに居る天使のような聖者たちにとっては、
むしろふさわしいすみかのように思われた。
 
その日の午後、私は自分の毛布の上に座って、
前夜あらためて知った自分自身の前世以来の出来事
を思い浮かべていた。
 
すると、大師が近づいて来られて、静かに私の頭の
上に手を置かれてディクシャ をされた。
 
私は、たちまちニルビカルパ・サマディの境地に入り、
そのまま七日間、至福の海を漂いつづけた。
 
そして、自己認識の段階をつぎつぎと上昇し、
ついに実在なる不死の領域に到達した。
 
ここにおいて、あらゆるマーヤの束縛は解け、
わたしの魂は完全に宇宙霊の祭壇の上に確立されたのだ!

つづく


 

プロフィール

ヴィシュヌ・ワークス代表matsuya
五次元アカデミー主宰/人財教育・能力開発トレーナー/インドヨガ&瞑想教師(ワンネス・ユニバーシティ認定トレーナー)/経営コンサルティング/コーチング/セミナー講師/ビジネス・プロデューサー
【会社所在地:〒060-0062 札幌市中央区南2条西7丁目1-5 2・7ビル2F】

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